フリーランスになると、これまで会社が代行してくれていたさまざまな事務作業をすべて自分で行わなければいけません。クライアントへの見積書や請求書の発行、レシートや領収書の管理、帳簿への記録、年に一度の確定申告などその内容は多岐にわたります。これらの作業は直接収入を生み出すわけではありませんが、事業を継続するうえで絶対に欠かせないものです。
しかし、多くのフリーランスは本務のスキルで独立しており、経理や税務の専門家ではありません。慣れない作業に時間を取られ、本来集中すべき業務がおろそかになってしまうのはもったいないことです。月末や年度末にまとめて処理しようと後回しにした結果、確定申告の期限間際に何日も徹夜する羽目になったり、計算を間違えて追徴課税を受けたりといったトラブルにつながる可能性も十分にあります。こうした状況は精神的なストレスも大きく、本務のパフォーマンスにも悪影響を及ぼしかねません。そこで事務作業を効率化する仕組みを、早期に作ることが大切です。もっとも手軽で効果的なのは、クラウド会計ソフトの導入でしょう。取引をスマートフォンアプリなどから入力すると確定申告に必要な書類を自動で作成してくれるため、大幅な時間短縮になります。請求書や見積書のテンプレートを一度作っておけば、毎回ゼロから作成する手間を省くことが可能です。
どうしても事務作業が苦手、あるいは事業規模が大きくなってきて自分だけでは手が回らない場合は、税理士などの専門家に依頼することも賢明な判断でしょう。専門家に任せることで正確性が担保され、節税に関するアドバイスが受けられる可能性もあります。そして、自分は本務に専念できる大きなメリットが得られるのです。